葬儀相談日誌06

うちの子と同じ年

そのご葬儀に向かうのは、あまり気が進みませんでした。
大黒柱のお父様が突然ご逝去され、残されたのは、
奥様と、まだあどけなさの残るお子様です。
とても悲しいご葬儀であることは、予想されました。

奥様の知り合いの方より、当センターに電話相談をいただき、
ご主人を亡くされたので、なるべく費用は抑えてとの
ご要望をいただいたので、出来るだけお手伝いをしたいと、
希望に沿えると思った葬儀社をご紹介しました。
葬儀社の方は、事情を汲んでくださり、抑えた金額の
見積を出してくれました。

葬儀社からの見積は、必ず当センターでチェックしますが、
見積を見て、この価格で、どの程度の葬儀になるのだろう、
と感じました。見積は、本当に抑えた金額だったのです。

実際にご葬儀に伺い、祭壇などを見て「これは!」と思いました。
きっと、この見積価格とは、誰も思うまい、と感じる、
十分なお別れの場になっていたのです。

ご近所の方も、皆一生懸命お手伝いをしてくださり、
真心に包まれた、厳かな時間の中、たくさんの涙と共に
お父様のお見送りとなりました。

後で葬儀社さんに
「あの見積金額であの内容では、大変だったのではないですか?」
と、尋ねました。すると、
「あのお子さん、うちの子と同じ年なんですよ。ひと事とは思えなくて。」
と仰いました。

本当に、真心に包まれたご葬儀でした。(さ)

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